英雄の妻に転生しましたが、離縁されるようです ~旦那様、悪妻の私を愛さないでください~
ルシウス様が身をひるがえしたので、話をする機会を失ってしまった。
重い足を動かし、部屋を出てあとをついていく。気もそぞろなまま向かった先は、常日頃、盛大なパーティーが開かれているであろう王城のグランドホールだ。
「アレクシア、本当に大丈夫か? 顔色が悪いようだが」
「は、はい……」
ルシウス様に気遣われながら、ふたり並んで入り口の前に立つ。すると大扉がゆっくりと開かれ、中の空気がぶわりと漏れ出した。
『ルシウス・レオパルド辺境伯閣下、およびアレクシア夫人のご入場です!』
知らせの声に合わせて一歩前に出ると、大理石の壁や床に反射するシャンデリアの光が眩しく目を射る。
眇めた視界にまず映ったのは、会場を貫くように敷かれたレッドカーペット。その左右には二百はあろうかという席が設けられ、居揃った貴族たちが我々の入場に興味を示している。
重い足を動かし、部屋を出てあとをついていく。気もそぞろなまま向かった先は、常日頃、盛大なパーティーが開かれているであろう王城のグランドホールだ。
「アレクシア、本当に大丈夫か? 顔色が悪いようだが」
「は、はい……」
ルシウス様に気遣われながら、ふたり並んで入り口の前に立つ。すると大扉がゆっくりと開かれ、中の空気がぶわりと漏れ出した。
『ルシウス・レオパルド辺境伯閣下、およびアレクシア夫人のご入場です!』
知らせの声に合わせて一歩前に出ると、大理石の壁や床に反射するシャンデリアの光が眩しく目を射る。
眇めた視界にまず映ったのは、会場を貫くように敷かれたレッドカーペット。その左右には二百はあろうかという席が設けられ、居揃った貴族たちが我々の入場に興味を示している。