義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます
お風呂からあがった私は、軽く髪を拭きながらリビングへ向かった。
ふと視線を向けると、ソファーでは父と母が仲良く寄り添ってテレビを見ている。
本当にこの二人は、いつもラブラブで羨ましい。
あきれたようにその背中を見つめていると、ふいに頭の上に手が置かれた。
「ぼーっとしてないで、座れよ」
兄に肩を抱かれ、そのままソファーへと誘導される。
両親の隣に腰を下ろすと、兄も当然のようにその隣へ。
気づけば、家族四人なかよく並んで腰掛けていた。
これ、いつものこと。
「あら、唯ちゃん、もう気分はいいの?」
母が可愛い笑顔で問いかけてくる。
「うん、お風呂入ったらリラックスできた。もう大丈夫だよ、ありがとう」
私が答えると、母はとても嬉しそうに微笑んだ。
その天使のような笑顔に癒される――ほんと、可愛い人。
母の隣から、父が優しいまなざしを向けてくる。
「唯、いろいろ大変だろうと思うけど、無理はしないようにね。
辛かったら、僕たちに頼るんだよ。家族なんだから」
その言葉に、肩の力がふっと抜ける。
「うん……ありがとう」
こういうのって、いいな。
家族の愛が、静かに心にしみていく。