義兄に恋してたら、男になっちゃった!? こじ恋はじめます
「では……お邪魔します」
続いて、流斗さんがゆっくりとした足取りで私の前を通り過ぎる。
そのとき、ちらりとこちらを見て、やわらかく目を細めた。
「うまく、いったようですね」
小さな囁きに、思わず目を見開く。
流斗さんは静かに微笑み、そのままリビングへと歩いていった。
ぽかんとその背中を見送っていると、母が声をかけてきた。
「どうしたの? 唯ちゃん。せっかくお友達が来てくれたのに。
でも嬉しいわ〜。咲夜の親友と唯ちゃんの親友、ふたりともクリスマスを祝えるなんて……なんて幸せなのかしら!
さあ、早く私の手料理を振る舞わないとっ!」
スキップしながらリビングへ向かう母の背中を、私はあきれ顔で見送った。
……ほんとに可愛い人だ。
それより――さっきの流斗さんの態度、やっぱり気になる。
もしかして……。
私も急いでリビングへと向かった。