皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
「エリナ、どうする?」

ルーファス公爵閣下の問いかけに、胸が高鳴った。

この道を選べば、もう後戻りはできない。

公爵令嬢としての教育、厳しい礼儀作法、果てしない期待と視線……。

けれど、それを越えなければセドの隣に立つことはできない。

私は深く頭を下げ、声を震わせながら答えた。

「……お願いします。」

顔を上げ、公爵閣下の真っ直ぐな眼差しを受け止める。

「精一杯……頑張ります。」

その瞬間、セドが私の肩に手を置いた。

「エリナ……」

彼の眼差しに宿る喜びと誇りを見て、胸が熱くなる。

この人の妃になるためなら、どんな試練でも耐えてみせる。

そう心の奥で固く誓った。
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