皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
最後の音が鳴り響き、私とセドは優雅に一礼した。

その瞬間、会場いっぱいに大きな拍手が巻き起こる。

「見事だ……!」

「なんて美しい二人だ。」

「皇太子妃に相応しい……!」

称賛の声が次々と飛び交い、喝采となって広間を満たした。

私は胸がいっぱいになり、思わずセドを見上げる。

そこにあったのは、誇らしげで、そして心から幸せそうな笑顔だった。

シャンデリアの光に照らされたその微笑みは、誰もが見惚れるほど輝いていて――。

「殿下は……あんなに幸せそうに笑うのね。」

「きっと彼女のおかげだわ。」

周囲の囁きが耳に届き、頬が熱くなる。

でも、それ以上に胸が震えた。

――ああ、この人を幸せにできている。

それが何よりも、私の誇りだった。

セドは軽く私の手を握り、囁いた。

「ありがとう、エリナ。俺は今、世界で一番幸せだ。」
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