皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
結婚式を終え、祝宴の賑わいも静まった頃。

私は王宮の新しい寝室に案内され、豪華な天蓋付きのベッドを目にして胸が高鳴った。

扉が静かに開き、セドが入って来る。

もう「皇太子殿下」ではなく、私の夫としての顔をしていた。

「エリナ。」

呼ばれただけで胸が熱くなる。

「今日から、君は正式に俺の妻だ。……待たせたな。」

ゆっくりと抱き寄せられ、唇が重なる。

柔らかい口づけは次第に熱を帯び、私は彼の胸にしがみついた。

「セド……」

「もう遠慮はいらない。君を心から愛せる。誰に憚ることもなく。」

ドレスの紐を解かれると、白い布が床に滑り落ちる。

頬を染めながら見上げる私を、セドは宝物のように抱き上げてベッドへと運んだ。

「綺麗だ……俺の妃。」

彼の手が髪を撫で、唇が首筋を辿る。

愛を確かめ合うたび、胸の奥が甘く震えた。
< 148 / 151 >

この作品をシェア

pagetop