皇太子に溺愛されすぎて、侍女から公爵令嬢になりました
「永遠に……君を放さない。」

囁きと共に、私たちはひとつになった。

――涙が滲むほどの幸福に包まれ、私は確信する。

侍女だった私が、セドリックの妻となったこの瞬間こそ、人生で最も美しい夜なのだと。

月明かりがカーテン越しに差し込み、揺れる光が寝台を照らしていた。

熱を分かち合った後、セドは私を優しく抱きしめたまま、頬に口づけを落とす。

「エリナ……こんな夜を、どれほど夢見たか分からない。」

その低く甘い声に、胸が震える。

私は彼の胸に指を滑らせながら、囁いた。

「私もです。いつか殿下と結ばれる日を、心のどこかで信じていました。」

セドは目を細め、私の髪を撫でる。

「もう“殿下”なんて呼ばないでくれ。今夜から、俺は君の夫なんだ。」

「……セド。」

名前を口にした途端、彼の瞳が熱を帯びる。

再び唇が重なり、息遣いが混ざり合う。

互いの温もりを確かめるように、彼の手が私の背を優しく撫でた。
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