残念令嬢、今世は魔法師になる
*
翌日の昼休み、リベラと一緒にいつもの食堂でランチをとった。
彼女はハンバーグにスパゲッティ、オムレツにシチューという豪快な組み合わせで、私はスパゲッティとサラダだけ。
いつもながら彼女の食欲には驚かされる。けれど、彼女の家での食事が質素なことを知っているので少し切ない。思いきり学校で食べてほしいと思う。
そんなリベラから朗報があった。
「両親がミレアをうちに招待してもいいって言ったの」
「本当?」
「ええ。知り合いの令嬢を3人くらい呼んでみんなでお茶会をしましょう」
「わあ、素敵。でも私、仲良くできるかな」
「みんな優しくていい子たちなの。ミレアのことも気に入ってくれるわ」
「よかった。ありがとう」
お茶会なんて、ミレアとして生まれてからは一度もない。
カイラだったときは形式的なものしか参加しなくて、どれも堅苦しくて息が詰まりそうなものだった。
「お姉様にも会えるか訊いてみるわ」
「カイラに?」
カイラに会える。
やっと、今世の私に再会できるんだ。
どんなふうに話を切りだして、どうすれば彼女の未来を守ることができるのか。
今は何も案が浮かばないけれど、まずは会えることからだよね。
翌日の昼休み、リベラと一緒にいつもの食堂でランチをとった。
彼女はハンバーグにスパゲッティ、オムレツにシチューという豪快な組み合わせで、私はスパゲッティとサラダだけ。
いつもながら彼女の食欲には驚かされる。けれど、彼女の家での食事が質素なことを知っているので少し切ない。思いきり学校で食べてほしいと思う。
そんなリベラから朗報があった。
「両親がミレアをうちに招待してもいいって言ったの」
「本当?」
「ええ。知り合いの令嬢を3人くらい呼んでみんなでお茶会をしましょう」
「わあ、素敵。でも私、仲良くできるかな」
「みんな優しくていい子たちなの。ミレアのことも気に入ってくれるわ」
「よかった。ありがとう」
お茶会なんて、ミレアとして生まれてからは一度もない。
カイラだったときは形式的なものしか参加しなくて、どれも堅苦しくて息が詰まりそうなものだった。
「お姉様にも会えるか訊いてみるわ」
「カイラに?」
カイラに会える。
やっと、今世の私に再会できるんだ。
どんなふうに話を切りだして、どうすれば彼女の未来を守ることができるのか。
今は何も案が浮かばないけれど、まずは会えることからだよね。