「明治大正ロマンス ~知らない間に旦那様が変わっていました~」
「……お前が牛乳を毎朝飲みたいのなら、牛乳をとるし。
なんなら、牧場を買ってもいい。
珈琲を薬研で砕くのが大変なら、この間見た西洋のミルとやらを買ってくるし。
生活が苦しいのなら、店の本、全部買い占めるし。
もちろん、電話代も俺が払う」
「それ、珠子ひとり限定のLOVEじゃないか」
と高平は笑う。
「あと、博覧会に行きたいのなら、連れて行く」
「そこは珠子じゃなくて、お前の願望だろっ」
と揉めているうちに、今日も外務省前に着いていた。
なんなら、牧場を買ってもいい。
珈琲を薬研で砕くのが大変なら、この間見た西洋のミルとやらを買ってくるし。
生活が苦しいのなら、店の本、全部買い占めるし。
もちろん、電話代も俺が払う」
「それ、珠子ひとり限定のLOVEじゃないか」
と高平は笑う。
「あと、博覧会に行きたいのなら、連れて行く」
「そこは珠子じゃなくて、お前の願望だろっ」
と揉めているうちに、今日も外務省前に着いていた。