望みゼロな憧れ騎士団長様に「今夜は帰りたくない」と、良くわからない流れで言ってしまった口下手令嬢に溺愛ブーストがかかってから
……っ! 待って。私はハビエル様に確認しないと……だって、これって、もしかして。
「あのっ……ハビエル様っ……(もしかして、マチルダ様の)こと、気が付いてっ……」
もう~! 聞きたい事も聞けないの、私も嫌~!!
ハビエル様はその時、優しく微笑み石板と白いチョークを私へ渡した。これは文字を書けるけれど、すぐに布で消せる便利なものだ。
「シャーロットのことを聞いてから、すぐに用意させた。筆談ならば、この方が良いだろう?」
やっ……優しい~! 大好き~!
私はカツカツと音をさせて、石板に『マチルダ様のこと、もしかして、気が付いてますか?』と聞いた。
ここでハビエル様が『本当に何も気が付いて居ない』なら、これが何がなんだかわからないはずだ。
……けれど、もし、彼が全部知っていて、それでも知らない振りをしていたとしたら……。
「あのっ……ハビエル様っ……(もしかして、マチルダ様の)こと、気が付いてっ……」
もう~! 聞きたい事も聞けないの、私も嫌~!!
ハビエル様はその時、優しく微笑み石板と白いチョークを私へ渡した。これは文字を書けるけれど、すぐに布で消せる便利なものだ。
「シャーロットのことを聞いてから、すぐに用意させた。筆談ならば、この方が良いだろう?」
やっ……優しい~! 大好き~!
私はカツカツと音をさせて、石板に『マチルダ様のこと、もしかして、気が付いてますか?』と聞いた。
ここでハビエル様が『本当に何も気が付いて居ない』なら、これが何がなんだかわからないはずだ。
……けれど、もし、彼が全部知っていて、それでも知らない振りをしていたとしたら……。