クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
真霜は嗚咽をもらす。真霜の気持ちもよく分かるが、私まで泣いているわけにはいかない。
(店長として、私がやるべきことは――)
「真霜さん、ミスは誰にだってある。私もチェックが疎かになって、ごめんなさい。でも今はとにかく、荷受けを続けよう。結木くんには次の配達があるんだから」
冷静に、着実に。今は、できることを進めていくしかない。
私の言葉に真霜は涙を腕で拭き、「はい」と荷受けを再開する。私ももとの位置に戻り、再び荷受けを始めた。
発注書の数と実際の段ボール数が合っていることを確かめ、発注書に印を押す。結木くんは段ボールを倉庫に運んでくれながらも、ちらちらと真霜の様子を気にしていた。
「不動店長、由亜のこと……」
私の手渡した発注書を受け取りながら、結木くんが不安げな声で言う。まだ落ち込んでいる真霜をちらりと見ると、すぐに真剣な目を私に向けた。
「俺、今日の業務午後四時までなんで。なにか協力できることがあれば、なんでも言ってください。駆けつけます」
頼もしい言葉だが、彼は部外者だ。巻き込むわけにはいかない。
「ありがとう、結木くん。でも他の配達もあるだろうし、これは私たちプレブロの問題。こちらでなんとかするから、大丈夫」
そこまで言うと、彼の耳元でそっと囁いた。
「真霜さんが今日のことで落ち込んでたら、支えてあげて」
(店長として、私がやるべきことは――)
「真霜さん、ミスは誰にだってある。私もチェックが疎かになって、ごめんなさい。でも今はとにかく、荷受けを続けよう。結木くんには次の配達があるんだから」
冷静に、着実に。今は、できることを進めていくしかない。
私の言葉に真霜は涙を腕で拭き、「はい」と荷受けを再開する。私ももとの位置に戻り、再び荷受けを始めた。
発注書の数と実際の段ボール数が合っていることを確かめ、発注書に印を押す。結木くんは段ボールを倉庫に運んでくれながらも、ちらちらと真霜の様子を気にしていた。
「不動店長、由亜のこと……」
私の手渡した発注書を受け取りながら、結木くんが不安げな声で言う。まだ落ち込んでいる真霜をちらりと見ると、すぐに真剣な目を私に向けた。
「俺、今日の業務午後四時までなんで。なにか協力できることがあれば、なんでも言ってください。駆けつけます」
頼もしい言葉だが、彼は部外者だ。巻き込むわけにはいかない。
「ありがとう、結木くん。でも他の配達もあるだろうし、これは私たちプレブロの問題。こちらでなんとかするから、大丈夫」
そこまで言うと、彼の耳元でそっと囁いた。
「真霜さんが今日のことで落ち込んでたら、支えてあげて」