クールな上司の〝かわいい〟秘密 ――恋が苦手なふたりは互いの気持ちに気づけない
「今日、朝からぴりぴりしてるなあと思ってたんですけど……今は雨も降ってないのに傘を持ってたり、なんだかふわふわしてるなあって。体調悪かったりします?」
「そんなことないよ? 元気元気!」
部下に心配されるなんて、上司失格じゃないか。慌てて笑みを浮かべ、腕を曲げて力こぶを作るポーズをとる。
すると真霜がくすりと笑って言った。
「よかった。じゃあきっと、なにかあったんですね」
「え?」
思わず顔がピクリと動き、固まってしまう。すると彼女は続けて言った。
「そんなに取り繕ってる店長、見るの初めてですから。恋、ですかね?」
それで、自分らしくないことをしていることに気づいた。慌てて腕を下げると、真霜が声を潜めて言う。
「婚活パーティー、気になる方がいたんですね!」
彼女は気を利かせたつもりだろうが、私の胸はどきりと跳ねてしまった。
だが、心にいる相手が智田SVだとバレてはいないようだ。婚活パーティーに行く服装を、彼女に相談していたのが功を奏したらしい。
「うん、まあ、そんなところ」
適当にごまかすと、真霜はにこっと微笑み言った。
「仕事も恋も順調、さすが店長です! 恋路も応援させてください〜」
彼女はそう言うと、パソコン画面に向き直る。私は彼女の言葉に内心苦笑いをこぼしつつ、来週の在庫納入へのアドバイスを始めた。
「そんなことないよ? 元気元気!」
部下に心配されるなんて、上司失格じゃないか。慌てて笑みを浮かべ、腕を曲げて力こぶを作るポーズをとる。
すると真霜がくすりと笑って言った。
「よかった。じゃあきっと、なにかあったんですね」
「え?」
思わず顔がピクリと動き、固まってしまう。すると彼女は続けて言った。
「そんなに取り繕ってる店長、見るの初めてですから。恋、ですかね?」
それで、自分らしくないことをしていることに気づいた。慌てて腕を下げると、真霜が声を潜めて言う。
「婚活パーティー、気になる方がいたんですね!」
彼女は気を利かせたつもりだろうが、私の胸はどきりと跳ねてしまった。
だが、心にいる相手が智田SVだとバレてはいないようだ。婚活パーティーに行く服装を、彼女に相談していたのが功を奏したらしい。
「うん、まあ、そんなところ」
適当にごまかすと、真霜はにこっと微笑み言った。
「仕事も恋も順調、さすが店長です! 恋路も応援させてください〜」
彼女はそう言うと、パソコン画面に向き直る。私は彼女の言葉に内心苦笑いをこぼしつつ、来週の在庫納入へのアドバイスを始めた。