滾る恋情の檻
(……え……2人きり……?)
突然の状況に、心臓が早鐘のように打ち、手が小さく震える。
「あっ………結城先輩………あの、麦茶でいいですか…?」
恐る恐る声をかけると、先輩はふわりと笑った。
「うん。ありがとう、美子ちゃん」
名前を呼ばれるだけで、今日も生きててよかったと感じるくらい嬉しくて、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
麦茶を注ぐ手が、少し震えた。
「どうぞ…」
「ありがとう」
先輩に麦茶の入ったグラスを渡し、再び課題をするためテーブルに戻る。
先輩は、当然、そのまま兄の部屋へ行くと思っていた。
――なのに、何故か、すっと私の隣に座った。
「えっ?」
予想外の行動に、ドキリと心臓が跳ねる。
急に近づいたその距離感に、頭が真っ白になった。
「美子ちゃんって……いつもリビングで勉強してるよね?」
耳元に、低く、柔らかい声が落ちた。
「……っ、」
近すぎる。
少し動けば肩が触れる近さ。
はじめてこんなに間近で感じる先輩に、全身が脈打つ。
「あ………はい。えっと…テレビの音を聞きながらの方が集中できて…」
言葉がうまく続かず、顔が熱くなる。
どうしよう。
嬉しいのに、苦しい。
突然の状況に、心臓が早鐘のように打ち、手が小さく震える。
「あっ………結城先輩………あの、麦茶でいいですか…?」
恐る恐る声をかけると、先輩はふわりと笑った。
「うん。ありがとう、美子ちゃん」
名前を呼ばれるだけで、今日も生きててよかったと感じるくらい嬉しくて、胸の奥がぎゅっと締め付けられる。
麦茶を注ぐ手が、少し震えた。
「どうぞ…」
「ありがとう」
先輩に麦茶の入ったグラスを渡し、再び課題をするためテーブルに戻る。
先輩は、当然、そのまま兄の部屋へ行くと思っていた。
――なのに、何故か、すっと私の隣に座った。
「えっ?」
予想外の行動に、ドキリと心臓が跳ねる。
急に近づいたその距離感に、頭が真っ白になった。
「美子ちゃんって……いつもリビングで勉強してるよね?」
耳元に、低く、柔らかい声が落ちた。
「……っ、」
近すぎる。
少し動けば肩が触れる近さ。
はじめてこんなに間近で感じる先輩に、全身が脈打つ。
「あ………はい。えっと…テレビの音を聞きながらの方が集中できて…」
言葉がうまく続かず、顔が熱くなる。
どうしよう。
嬉しいのに、苦しい。