初恋相手に再会したら、恋の続きになりまして
「誕生日に過ごす場所…どこがいいかな?」

滉星は少し考えて、にやりと笑った。
「…また、あの海辺に行く?」

「え?あの?」理世の目が輝く。

「うん、またライムに焼くかな」

「やっぱり焼いてたんだ…」
理世は小さく笑う。

「例え犬でも隣にべったりされたら、俺、焼くよ」

滉星は少し照れながらも、真剣な顔で答える。

理世は思わず顔をほころばせ、ふふ、と笑った。
「また、滉星のそんな意外な一面が見られるかな」

「じゃあ、また、あのカフェバーに行こう」
滉星の声に、理世の胸は自然と高鳴った。
二人で過ごす特別な一日

——あの海とカフェへ
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