君が好き

プロローグ

誰でもよかった。

誰でもいいから私のことを愛してほしい。

フワッとしたスカートの下からは風が入り込んできてくすぐったい。

誰でもいいからそんな風に愛されたいって私はその時、思っていた。

愛されたい。
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