桃果の契り 才人妃は皇太子に溺愛されて
「小桃……君の肌は甘い……」

熱に浮かされたように、煌はいつもよりも激しく私を求めてきた。

「ああっ、煌っ……!」

吐息が乱れ、声が抑えられない。

「ほら、俺にしがみついて。」

その言葉に応えるように、私は彼の背に腕を回し、きつく抱きしめた。

二人の間には、もう何の境もなかった。

「小桃……君だけだ。」

耳元で囁かれる度、胸の奥に熱が宿る。

何度求められ、何度その熱を受け取っただろう。

やがて体の芯まで蕩けきり、私はそのまま眠りに落ちた。

「んん……」

かすかな寝言とともに目を覚ますと、煌の視線が私を射抜いていた。

「煌……?」

寝台の端に腰かけ、じっと私を見つめるその瞳は、炎のように熱い。

「寝顔まで可愛いなんて……俺をどうするつもりだ。」

大きな手が頬に触れ、優しく撫でる。

恥ずかしさで胸がいっぱいになり、私は彼の胸に顔を埋めた。

「そんなに見つめないで……」

煌は小さく笑い、私を再び腕の中に閉じ込めた。
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