桃果の契り 才人妃は皇太子に溺愛されて
そして煌の言葉通り、安妃が夜伽に呼ばれることは二度となかった。

その代わりに――再び私が、夜ごと皇太子の寝所に招かれるようになった。

「小桃。」

寝所に入るや否や、煌は私を力強く抱きしめる。

「もう、小桃を放したくない。」

胸の奥に響く低い声。

それだけで涙が込み上げてきた。

「煌……」

「君を脅かす者は、誰であっても許さない。」

熱を帯びた唇が、私の唇を塞ぐ。

息が苦しくなるほど深い口づけ。

私はその腕の中で、愛される幸福に身を委ねた。

「私は……ずっとあなたの側にいるわ。」

その言葉に、煌の瞳が揺れる。

「小桃……」

次の瞬間、彼の体が覆いかぶさり、私は熱に包まれた。
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