桃果の契り 才人妃は皇太子に溺愛されて
そしてこの日は、久しぶりに煌と寝所を共にした。

「いいのですか。夜伽もできない身で。」

そう言うと煌は、私を後ろから抱きしめた。

「夜伽だけが一緒にいる理由じゃないだろ。」

煌は私のお腹をさする。

「もう産まれてもおかしくないんだ。俺はそこに立ち会いたいんだ。」

「煌……」

そして煌は、私を横にすると腕枕をして、一緒に眠ってくれた。

夜中過ぎ。

私は夢にうなされていた。

「ううっ……」

体が熱くて目を覚ますと、煌がすぐ傍で私を覗き込んでいた。

「大丈夫か。うなされていたぞ。」

心配そうな瞳に、私は胸がいっぱいになった。

「夢を……見たのです。」

息を整えながら、私は夢の内容を話した。

「雲の上を飛んでいて……その先に大きな龍神が現れたのです。『おまえに神の子を授けよう』と……そう告げると、龍神が私のお腹に入ってきて……」
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