桃果の契り 才人妃は皇太子に溺愛されて
「来ます! 今度こそ!」
医師の声に、部屋が一気に慌ただしくなった。
「貴妃様、しっかり息んでください!」
侍女たちが肩を支え、布を握らせてくれる。
「うっ……あああっ!」
腹の奥からせり上がる痛みに、私は全身で叫んだ。
視界がにじみ、汗が滝のように流れる。
「小桃!」
煌が寝台の脇に膝をつき、私の手を握り締める。
「大丈夫だ、俺がいる! 息を合わせろ、ほら、俺と一緒に!」
「ひっ……ひぃっ……」
呼吸が乱れそうになると、煌が顔を寄せて声をかける。
「俺を見ろ、小桃! 君ならできる!」
医師が叫んだ。
「頭が見えてきました! もう一度! もう一度です!」
「うあああああっ!」
全身を振り絞って声を上げると、産声に混じって部屋の空気が震えた。
「――産まれました!」
侍女の声が響いた瞬間、私の胸に力が抜けた。
涙で霞む視界に、煌の瞳が光って見えた。
医師の声に、部屋が一気に慌ただしくなった。
「貴妃様、しっかり息んでください!」
侍女たちが肩を支え、布を握らせてくれる。
「うっ……あああっ!」
腹の奥からせり上がる痛みに、私は全身で叫んだ。
視界がにじみ、汗が滝のように流れる。
「小桃!」
煌が寝台の脇に膝をつき、私の手を握り締める。
「大丈夫だ、俺がいる! 息を合わせろ、ほら、俺と一緒に!」
「ひっ……ひぃっ……」
呼吸が乱れそうになると、煌が顔を寄せて声をかける。
「俺を見ろ、小桃! 君ならできる!」
医師が叫んだ。
「頭が見えてきました! もう一度! もう一度です!」
「うあああああっ!」
全身を振り絞って声を上げると、産声に混じって部屋の空気が震えた。
「――産まれました!」
侍女の声が響いた瞬間、私の胸に力が抜けた。
涙で霞む視界に、煌の瞳が光って見えた。