クズなキミからの不適切な溺愛
「だめ?」

「だ、だめな訳、ないじゃないすか。でも……」

「吉良、くん?」

「……はい」

俺の理性はグラグラとあっちへいったりこっちへいったりしながらも、泊まる一択しか思い浮かばない。

そもそもお酒でほんのり頬を染め、潤んだ瞳で彼女からこんな可愛いことを言われて、このまま帰る馬鹿な男はいないんじゃないだろうか。

(いや待て。ダメだ。三ヶ月は手出ししないって決めただろうが)

(でも、光莉さんからのお誘いだからいいのか)

(いやいや、彼女はどう見ても酔ってんだろ)

色々な考えがぐるぐる回りながらも俺は、とりあえずジャケットを脱ぎ捨てた。そして脱ぎ捨てたと同時にやめておけばよかった後悔する。だって俺は理性も一緒に脱ぎ捨ててしまったからだ。

俺はベッドに上がると、彼女の体を跨ぐようにして組み伏せた。  

「いいの?」

彼女の左手首を右手で押さえ、空いた手で彼女の頬に触れる。

「マジで抱き潰すよ?」

「ん? 吉良……く、ん?」

彼女が正常な判断ができないと分かっていても、制御不能だ。

もう欲しい。
欲しくてどうしようもない。

俺はそのまま彼女にキスを落とす。

「ん……、ふ……」

「もうちょい口開けて」

俺は触れるだけのキスじゃ物足りず、彼女の口内に舌を割り入れた。

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