クズなキミからの不適切な溺愛
暗い室内でリップ音だけが聞こえる。

キスをしながら、彼女の着ていたブラウスのボタンをひとつふたつ外すと、淡いブルーの下着が目に入って、我を忘れそうなくらいに興奮する。

そして俺がブラのホックを外して、指先で触れれば彼女の甘い声が寝室に響いた。

「ん……っ、あ……」

「好きだよ。光莉さん好き」

言葉にカタチがあればいいのにと思う。

目に見えてわかるものなら彼女に、この想いを余すことなく伝えられると思うから。


俺はネクタイをベッド下に投げ捨てると火照る身体をそのままに、ワイシャツのボタンを全て外した。

そして彼女の足を広げると、足の間に指を滑り込ませる。すでに僅かにショーツは湿り気を帯びていて、指先の動きを早めると彼女の甘い声がどんどん大きくなってくる。

(身体……あっつ)

身体中が沸騰するような感覚に、思考はほとんど麻痺してただ目の前の彼女に欲情する。

「力抜いて」

「……ンンッ……あ」

中指を彼女の中に挿れれば、彼女の甘い声がますます大きくなって、優しくしたいのにもう止まらない。指の数を増やせば彼女が身を捩りながら、涙目で俺を見つめる。

「や……っ、待っ……」

「ごめん、待てない」

彼女が俺の背中に両腕を回すと、快楽から逃れるようにぎゅっと力を込めた。

「あ、……やっ……ンンッ」

「いっぱい気持ちよくなって」

「はぁ……あっ……もう……っ」

「いいよ、大丈夫」

彼女の身体が大きく跳ねたのを確認して、俺は避妊具の封を切った。そして肩で息をする彼女の入り口にそれを当てた。

「ん……待って……、お……ちゃ……」

「え?」

耳元で聞こえた彼女の声に、俺は思わず動きを止める。

「光莉、さん?」

「おーちゃ……ん」

「俺のこと、覚えてんの?」

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