クズなキミからの不適切な溺愛

二人でうたた寝していると、6時ちょうどに吉良くんのスマホのアラームが鳴る。

すぐに吉良くんがアラームを止めた。

「……時間切れですね」

「じゃあ、さきシャワー浴びてきて。私、ご飯作るね」 

「え? 何作ってくれるんすか?」

「お味噌汁と目玉焼きと卵焼きとおにぎり? オレンジも買ってあるから切るね」

「わぁ、すっげー贅沢。俺、さっと入って手伝いますね」 

吉良くんが子供みたいに無邪気な笑顔を見せると、ベッドから立ち上がり浴室に向かう。

私も起き上がり、台所へ向かうとエプロンをつけた。


その時──、鞄の中からスマホが震える音がして私は画面を確認する。


「え?」

──『犬井和馬』

私は着信相手を二度見する。

「一体なんなの……?」

数コール鳴ってスマホは静かになる。

そしてLINEの通知が来ているのを見て、開いた私は目を見張る。 


──『話したいことがあるんだ』

──『電話して』 

──『吉良とのこと許してあげるよ』

──『だから意地張らずに帰っておいで』

──『光莉のことは僕が一番わかってるから』

全部で5件。

私はその意味不明なメッセージにゾッとする。

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