クズなキミからの不適切な溺愛

第4章 明かされた真実と溢れるキミへの想い


高梨美蘭が光莉さんに睡眠薬を入れたカフェオレを飲ませようとしてから、二週間が経過したが、あれからは特に不審なところも動きもない。

犬井も同じく光莉さんに対して絡んでくることも連絡もないと言っていた。

(犬井はともかく、高梨だよな)

俺は夜道を自宅に向かって歩きながら、拳を顎に当てる。

あれほど光莉さんに憎悪を向けていた高梨が、このまま何もしないとは思えない。

光莉さんのことが心配でしょうがない俺はこの二週間、なんとか仕事を調整し、光莉さんを自宅に送って夕ご飯を一緒に食べてから帰宅する日々が続いている。


(早く調査結果出ないかな)

俺は自宅アパートを通りすぎると、バー『Cinderella』の扉を開けた。

すぐに亮輔と目が合って、俺はいつものカウンター席に腰を下ろした。

「マティーニ」

「承知致しました。てか新名さんは?」

「ああ、いま彼女ん家で一緒に夕飯食べた帰り」

「彼女ね〜、うまくいってんじゃん」

亮輔には光莉さんをここに連れてきた翌週に、全てを話したのだ。

今のところ三ヶ月限定の交際だということ、そして、幼い頃に出会った俺の初恋の相手だということも。

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