クズなキミからの不適切な溺愛
俺はグラスを傾ける。
ラムの甘さとレモンの酸味がほどよく口内に爽快感を感じさせてくれる。

その時──。

「マスター」

「どうした?」 

裏口から入ってきたバイトの男が亮輔に封筒を渡すのが見えた。

「さっき、ゴミ捨てに行ったときにあの常連さん、名前なんでしたっけ。探偵の人からマスターにって」

(!)

俺と亮輔の目が合って、亮輔は封筒を受け取ると、後ろの台に置いてあるカクテルを指差した。

「ありがとう。じゃあこのドリンク個室3番運んで」

「わかりました」

そしてバイトの男がカウンターを離れるとすぐに亮輔が俺に封筒を手渡す。

「タイミング良かったな」

「ああ」


俺はすぐさま封筒を開けて中身を取り出す。

そして調査結果をみて、両目を大きく見開いた。
 

「嘘だろ……」

「恩志?」

「亮輔悪い、ツケといて」

俺はすぐに席を立つと、光莉さんに電話をかけながらバーをあとにした。


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