クズなキミからの不適切な溺愛
「僕も気持ち良かったよ。やっぱ美蘭との相性最高だわ」

「って言いながら、新名先輩とエッチしてないよね?」

「あはは。ヤキモチ妬いてくれてるんだ。その必要はないよ。光莉みたいなマグロ女、もう抱けないや」

「マグロ女?! きゃは。和馬ったら新名先輩が可哀想〜。今夜も美蘭の仕事押し付けられた上に、和馬に飲み会だなんて嘘つかれてるんだよぉ」

「問題ないよ。嘘はバレなきゃ一生ホントになるんだから」

(なに、これ……)

私は聞こえてきた二人の会話に、頭の中が真っ白になる。

「美蘭、お腹減った〜」

「あ。じゃあ光莉が作り置きしてるやつ何かあっためよっか」

「ミートパスタがいいな。前食べた時も美味しかったし」

「美蘭がそう言ってたから、光莉に作らせといたよ」

「さすが和馬」

「光莉は──僕専用の仲居さんだから」

和馬の乾いた笑い声を聞きながら私は口元を覆った。

(僕……専用の、仲居さん?)

(和馬は何、言ってるの?)

(これは夢?)

「仲居さん最高ー、このベッドシーツもまた洗って貰っといて〜」

「早速明日、仲居に言っとく」

「きゃははっ」

美蘭の笑い声に、私は気付けば怒りに任せて寝室の扉を開け放っていた。


「うわっ!」

「ええっ、新名先輩?!」


ベッドの上でほぼ裸の状態で驚いた顔をしている二人を目にして、ようやくこれが現実なんだと実感する。

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