クズなキミからの不適切な溺愛
光莉さんは顔を真っ赤にしたまま、こくこく頷くと恥ずかしそうに横を向く。

「何、そんな恥ずかしい?」

「だって……そのキスマークとか吉良くんにしかつけられたことないし……なんか見上げるとお風呂あがりの吉良くんが色っぽいというか、とにかく目のやり場に、その……困って、ます」

「ちょ……待って」

俺は慌てて起き上がると、洗いざらしの髪をガシガシと掻いた。

「吉良くん?」

「あー、今の俺の状況すけど、光莉さんが思ってる以上に色々と緊迫してますし、なんならもう明日待たずに今すぐ俺のものにしたいんすけど、理性フル稼働で、とりま今夜も拷問を受けるしかないなって」

彼女は聞き終えると、俺の言いたいことはわかったようで、こくんと頷く。

「てことで、俺ソファーで寝ていいすか?」

彼女には申し訳ないが、理性を守り約束を果たすためなら仕方ない。

(はぁ、俺、何で三ヶ月も何もしないなんて言ったんだっけ?)

今更ながら誠実ぶった上に、カッコつけてそんな約束をした自分をぶん殴りたくなってくる。


(けどここまできたら、耐えるしかない)

(なんなら《《アレ》》もない)

(そうだ。アレないなら絶対、無理じゃんか) 

「……てことで」

俺がベッドから立ちあがろうとすれば、光莉さんがスウェットの裾をツンと引っ張った。

「……なるべく離れるから。それでもベッド……ダメかな」

(!!)

俺は秒速で天を仰いだ。

(神様、もういいすか?)
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