クズなキミからの不適切な溺愛
公園には金曜の夜だからかなのか誰もいない。

私は公園のベンチに座ろうとして、目の前にコンビニを見つける。

「喉乾いたな……」


明らかに水の気分だったが、ビールを三本購入してから公園のベンチに座った。

「……飲まなきゃ、やってらんないわよ」

私は自社製品である『世界ビール』をそのまま一気飲みする。

そしてすぐにまた2缶目のプルタブを開ける。

いつもならこんな飲み方はしない。

私はお酒は好きだが弱いからだ。
でも今夜だけは、とてもじゃないがシラフではいられない。


「和馬の馬鹿野郎」

「ハゲちゃえ!」

「こっちから願い下げだからっ」

そう口に出してみても、心は晴れるどころか雨が土砂降りだ。


私は三缶目のビールを飲み干すと空いた缶をぐしゃりと握りつぶす。


「ぐす……ひっく……もうやだ」


アルコールで頭はフワフワするが、涙は溢れ出てきて止まらない。



その時だった──。

私の真上から聞き慣れた低い声が降ってくる。



「新名、さん?」

「……え?」

顔を上げれば、夜風に黒髪を揺らした吉良くんと目があった。
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