クズなキミからの不適切な溺愛
そしてあっという間に和馬が窓際に殴り飛ばされた。


「ふざけんなよ!! 光莉さんに何した?!」

そのまま吉良くんが、さらに和馬をもう一発殴るのが見えて、慌てて私は腕を押さえた。

和馬はすでに意識が飛んでいるようで、呼吸はあるがぐったりしている。

「吉良くん、待って」

吉良くんは口元が切れて血を垂らしている和馬を睨みながら、喉元から手を離した。

「大丈夫、気を失わせただけです。それより……」

彼はすぐにジャケットを脱ぐと、私に着せてからぎゅっと抱きしめた。

「光莉さん、ごめん」

「ううん……、私……」 

「怖かったよね。ほんとごめん」

「吉良くんは……何にも悪くないよ。来てくれて……ありがと」

「光莉さんから着信あって、絶対なんかあったと思ってタクシー飛ばしてきて良かった。もう大丈夫だから」

私は頷くと安堵から彼の胸にしがみつくようにして顔を埋めた。

吉良くんは私の背中を摩りながら、警察に電話をかけると簡潔に状況を説明する。

そして駆けつけた警察官によって、和馬はその場で現行犯逮捕された。

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