クズなキミからの不適切な溺愛

「……これ、光莉さんが好きなパンダのマーチです」

「えっ、わざわざ買ってきてくれたの?!」

「はい。チョコ味、イチゴ味、期間限定塩バター味でコンビニにある分買い占めてきました」

「ほんとだ、すごい大量」

光莉さんは目を真ん丸にしてからクスっと笑った。

(あ、笑った)

(すっげぇ可愛い……) 

(今日も俺の彼女が大優勝)

彼女の笑顔を見れば仕事の疲れなんて、あっという間にはるか彼方へ飛んでいく。ついでに理性まで飛ばしそうになって俺は慌てて繋ぎ止める。

「疲れてるのに私のためにありがとう。すっごく嬉しい」

「喜んでもらえてよかったです……」

「明日一緒にたべよ」

「はい」


すると俺の返事に光莉さんがわずかに首を傾けた。

「どうかしました?」

「えっと、そのこれは恩志くんにお願いなんだけど……」

「なんですか?」

「そのね……付き合ってから気付いたんだけど」

「はい……」

平然とした顔を装いながらも俺の鼓動はものすごく早くなっていく。

(なんかやらかした?)

(もしやこんな夜中まで俺を待っていたのは、不満を言いたくて?)

(あぁああああ、やっぱ三日に一回襲うのがダメだったのか?!)

(四日に一度にしとけば良かった……)

いまさら後悔しても後の祭りだ。俺は光莉さんに気づかれないように深呼吸を繰り返す。

「あのね……」

(きた、マジで心臓出そう……)
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