クズなキミからの不適切な溺愛
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気づけば──私は王子様から見知らぬベッドに組み伏せられている。

何度も甘いキスをされて、宝物に触れるように優しく抱きしめられる。 

『好きです』

『吉良……くん?』

彼の低い甘い声が耳元で囁く。


『もう──俺に抱かれてください』


私はキスをせがむように彼の背中に手を回す。

すぐに彼が私の頬から首筋へと口付けながら、ネクタイを横に引くのが見えた。

色気のある鎖骨が見えて鼓動が高鳴る。



『優しくするから』


そう言って彼の指先が胸の膨らみを撫でる。それだけで聞かれたくない声は漏れてしまう。

やがて指先がスカート中に移動してショーツの上を上下し始める。 


『あ……っ、ン……』

『声可愛い』

そして彼の指が私の中へと入ってきて身体がビクンと跳ねる。久しぶりのせいなのかすぐにお腹の奥が疼いて、何かがせり上がってくるのがわかった。


『ン……ッ。待って……、ダメ……』

『大丈夫、いいよ』

彼の指先の抽送が激しくなって、私からは恥ずかしい声が止まらない。


『や……っ、ンンーーッ』

身体が弓形になると、お腹の奥から外へ向かって快楽が弾け飛び、身体の力が抜けて視界がぼんやりとする。

もう何も考えられなくて私は浅い呼吸をしながら、急に重たくなった瞼をゆっくり閉じた。


意識を手放す瞬間。


──もう離さないから


耳元で彼の低く心地の良い、甘い声が聞こえた。

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