クズなキミからの不適切な溺愛
「今更でしょ。てか一緒に風呂はいりません?」

「入らないわよ!」 

「そうすか。残念ですね」

吉良くんはそう平然と答えながら、ベッド下に落ちていたワイシャツを羽織る。

「……ねぇ、さっき私から誘ったって言った?」

「ですね。犬井さんの浮気話に散々付き合わされた上に、タクシーで送るって言ったのに帰りたくないって泣き出して、俺がおぶってここまで来ましたけど?」

「う、そ……」

「さらにベッドに寝かせて俺はソファーで寝るって言ったんですけど、マグロだから抱いてくれないんだってまた泣き出して」


(堅実がモットーとも言える私が……酔い潰れた上に後輩を誘うなんて)

(マグロのくだりといい吉良くんの話は確かに辻褄もあってる……)

(完全にやらかした)

私は二日酔いなのか、なんだかわからないが頭痛がしてきてこめかみを押さえた。

「ほんと申し訳ないんだけど……お酒で失敗するの初めてで記憶ないの。お互い大人だし、このことは忘れてもらえると助かる」

「嫌です」

「え?」
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