クズなキミからの不適切な溺愛
※※

「いただきまーす」

「いただきます……」

あの後、丁重に告白をお断りしたのだが、吉良くんが納得しないため、とりあえず交互にシャワーを浴びた。

そして現在、私がシャワーをしている間に吉良くんが買ってきてくれたベーグルを向かいあって食べている状況だ。

「ここの『ベーグル・ルナ』って店、大通りのとこに二号店できたんですよ」

「あ、一号店は都心に近いとこだよね」

「そうです。食べてみてください」

吉良くんが、豪快にかぶりつくのをみると急にお腹が減ってくる。よく考えたら昨晩はご飯を食べていない。私も大きな口でベーグルにかぶりついた。


「ん! おいしー!」 

「光莉さんが喜んでくれて良かった」

「ぐ……っ」

私はベーグルを喉に詰まらせそうになって慌ててルイボスティーを飲む。


「ちょっと……なんでいきなり名前呼ぶのよ。心臓に悪いじゃない」 

「昨晩、キスしながらそう呼んだなって」

吉良くんは形のいい唇の端を引き上げて見せる。

(この男……手慣れすぎ) 

私はキッと彼を睨む。
< 28 / 218 >

この作品をシェア

pagetop