クズなキミからの不適切な溺愛
「思い当たることあります?」

「ううん、特には。でも私も正直、高梨さん合わないし、向こうもなんとなく嫌いなのかも?」

すぐに吉良くんが眉を顰める。

「そんな理由ならますます手加減しません」

「え?」

「例えば次、嘘つき女が葬式っつったら課長に今までのこと全部チクって葬式会場吐くまで詰めますね。あとバカ犬と今日みたいに光莉さんにマウント取るなら、百倍返しでマウント取り返しますんで」


私は和馬のことをバカ犬、高梨さんのことを嘘つき女と揶揄した彼の言葉に思わず笑う。

「笑い事じゃないすよ」

「なんかスッキリしたなって」

「てか、バカ犬はマジでバカですよね。ま、そのお陰で付き合えたんですけど」

吉良くんそう言うとルイボスティーから私へと視線を移して、まっすぐに見つめる。

「光莉さんのこと全力で守るので、これからは何でも俺に言ってください」


真剣な眼差しに顔が熱くなる。

「……う、うん」

「その顔は言わない感じですか?」

「そんなことないよ。でも……その、なんでそんな風に私のこと言ってくれるかなって?」

「光莉さんのことどうして好きかってこと?」

「えと、うん……」

吉良くんは少しだけ沈黙してから、困ったように笑う。

「……一目惚れかな」
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