クズなキミからの不適切な溺愛
「え……っ」

「なんすか、その顔」

「いやだって吉良くんみたいに綺麗な子が……私に一目惚れって、と思い、まして」

動揺しすぎて変な言葉遣いになった私に彼がふっと笑うと、私の頭にポンと手を置いた。

「そう言う可愛らしいところです」

「……っ」

(か、可愛いとか初めて言われた)

和馬はそう言うことを言うタイプではなかったため、嬉しいのに恥ずかしくて言葉が出てこない。

そして彼は私の頭から手を離すと、椅子を立った。

「そろそろ帰りますね。このままだと押し倒しそうなんで」

「なっ……そう言うことは、しないんじゃ……」

「俺、言いました?」

「何、を?」

吉良くんが椅子に座ったままの私をぐっと覗き込む。

「──何にもしないって」

そしてそのまま、彼の唇が私の頬に、ちゅっと音を立てて触れる。
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