クズなキミからの不適切な溺愛
私は無言のままカフェラテを飲む。

(相変わらずのクズだわ……)

そうこの男、プライベートでは女遊びが激しくて有名なのだ。

貞操観念が高い私は、誰とでも“そういうこと”ができてしまう彼のことは、人として拒絶反応を起こしてしまう。


「その顔は呆れてます?」

「そう見えるなら、そうなんでしょうね」

「前から薄々気づいてましたけど……新名さんって俺のプライベートに興味ないですよね」

「そうね、全く」

社内メールを確認しながら短く答えた返事に吉良くんから、ふぅんとやや不満げな声が聞こえてくる。

(この男は……。綺麗な顔してるからって誰でも自分に興味持つと思ってるのもどうかと思うわね)

その時、デスクの上のスマホが震える。私はすぐにメッセージを確認する。


──『光莉ごめん。今日、飲み会入った』


そのメッセージを二度見してから私は大きくため息を吐き出した。


(二年目の記念日だったのにな)
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