クズなキミからの不適切な溺愛
どういう意味か聞こうかと思ったが、吉良くんを、待たせていることとラーメンが伸びてしまうため、私はどんどんラーメンを啜っていく。


「あの掘り返して悪いんですけど、犬井さんが光莉さんに迫ったのって高梨さんと上手くいってないじゃないかな、と思うんですよね」

「どうしたの? 急に」

「なんか高梨さんって、犬井さんのこと本当に好きなのかなって」

そう言われたら、あの美蘭のことだからもっと和馬とのことを見せつけられたり、さりげなく恋人として話題を出されたりするのかと思ったが、そんなそぶりはない。

それに会社でもあの屋上の件以来、二人が一緒にいるのは見たことがない。


「……よくわからないよね。何がしたいのか」

和馬のことがあって少し経ってから始まった、彼女から私へのカフェオレを淹れてくれる行為は続いている。

「少しは申し訳ない? とか思ってなのかなとはじめは黙認してたけど、何度断ってもカフェオレもいまだに毎日淹れてくれて……でも正直微妙なのよね」

「俺もあのカフェオレは気になってました。あんなことしといて、いきなりおかしくないすか? あと仕事に従順に取り組んでるのもなんか引っかかるし」

「うん、私もそれは気になってる」

「これは俺の考えですけど、なんか高梨さんって光莉さんのものを取り上げたいだけな気がしてて」

「え?」
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