That's not such a big deal, is it?
「これからどうしたらいいんですか。私はみんなのことを殺すなんて考えたくないです。でも、みんなが違ったら__同級生を殺して外に出ようと考える人がいたらって思うと、怖いんです。どこかみんなのことを信じきれないです。そんなこと考える人なんていないって、有り得ないことって思っていたいんですけどね」
桃瀬はそう言うが、当たり前のような気がした。
これは信頼と裏切りのゲームだから。
…いや、これはゲームとか軽々しく言わないほうがいいかもしれない。
「大丈夫、俺もみんなのことを殺せないと思う。あとね、俺は桃瀬さんのことを信じてるよ。桃瀬さんが俺のことを信じてなくてもね…。だから、俺たちならなんとかなるって」
真剣な表情で、桃瀬の目を見て言った。
けれど、彼女にはそこまで届いていなさそうだった。
桃瀬は怪訝そうな表情をして言葉を零した。
「私を信じてる…?何でですか。信じる相手を間違えてませんか?…でも、ありがとうございます」
桃瀬から事務的なお礼を言われると、二人は技術科室に着くまで会話をしなかった。
「あ!ここ技術科室じゃん。…ということは、厨房と食堂があるってこと!?」
興奮のあまりに、勢いよく扉をスライドさせて開けた。
中にあったのは…
「食堂だー!厨房広ーい!」
「あぁ。たしかに広いですね。何でしたっけ、料理好きでしたよね?良かったですね」
春風が喋ると、桃瀬はやっと口を開いた。
けれど、桃瀬は春風とは違い、興味がなさそうだったが、気にせず周りを見渡してみる。