That's not such a big deal, is it?
「あのですね、俺は料理ができるんですよ。だから、料理したいなぁって思って。厨房を使ってもいいですか?」
ゲームマスターに攻撃的な態度を取ってはいけないため、敬語を使ってみようと試みた。
が、無理だった。
これは拙い敬語だと思う。
丁寧語にしただけだろうか…。
「ソうですネ。でㇵ、許可しマしョウ」
「っしゃぁ…あっ。いえ、ありがとうございます」
危ない、危ない。敬語を外して喋るところだった。
適当にお礼を述べると、電話を切った。
「どうでしたか?」
「使ってもいいって。嬉しいなぁ」
春風が笑顔を桃瀬に向けて話す。
けど、桃瀬はやはり興味がなさそうだ。
結果を聞いてくれたのも関心があるという訳でもないのだろう。
ただ、聞くべきだから聞いただけである。
「よかったじゃないですか。このあと、どうします?他のところ見ますか?」
桃瀬はすぐに別の話題に切り替えた。
別に気にしないけどね、と春風は心の中で苦笑する。
他に一階にあったものはなんだったろうか。
「…あ、売店。売店見てみたいな」
「いいですね。早く行きましょうか。四階まで回らないといけないですし」
「そうだったね。行こ」
そして、二人は食堂に戻り、そこから廊下に出て、売店、元は保健室横の教室のところまで目指した。