That's not such a big deal, is it?
「ゲームマスターからの連絡かな?」
「そうだと思う。見てみるか」
ポケットに仕舞ったままだったスマホを取り出すと、ゲームマスターから届いたメールに目を通した。
《入浴ノ準備が整イマしタ。男子ㇵ多目的室、女子は調理室でㇲ。準備ノデきた方かラどうゾ》
「桃瀬さん、ゲームマスターが入浴の準備できたって」
「あ、もうそんな時間?」
「もう行く?」
「うん、そうしよっか」
風呂に入るために春風たちは三階から、調理室や多目的室がある四階へと上がった。
「酔じゃん、さっき振りだね」
「本当だ。酔も風呂?」
「うん、そうだよ」
目的地に着くと、霊野と野村が桃瀬に声を掛ける。
だが、春風には掛けられなかった。
「やあ!!!!!!!!!!」
「気づいてないかもだけど、俺たちもいるよ」
更に後からやって来た 鈴縫理奈 (すずぬい りな) と 如月久遠 (きさらぎ くおん) が、霊野と野村と桃瀬の会話の中に入って話し始める。
春風には見向きもしなかった。
ここまでくると、自分が周りに見えていないのかと疑ってしまう。
「でさでさ〜!!」
「え、まじかよ!?」
そのまま、女子たちは女子風呂へと行ってしまった。
最後まで、無視かよ…と自嘲混じりに笑っておいた。
「あ、じゃーね。また後で」
去り際に桃瀬は春風に話しかけた。
一応自分の存在はあるものだと安心する。
…そうだよな?