That's not such a big deal, is it?



 「ゲームマスターからの連絡かな?」


 「そうだと思う。見てみるか」


 ポケットに仕舞ったままだったスマホを取り出すと、ゲームマスターから届いたメールに目を通した。



 《入浴ノ準備が整イマしタ。男子ㇵ多目的室、女子は調理室でㇲ。準備ノデきた方かラどうゾ》



 「桃瀬さん、ゲームマスターが入浴の準備できたって」


 「あ、もうそんな時間?」


 「もう行く?」


 「うん、そうしよっか」


 風呂に入るために春風たちは三階から、調理室や多目的室がある四階へと上がった。


 「酔じゃん、さっき振りだね」


 「本当だ。酔も風呂?」


 「うん、そうだよ」


 目的地に着くと、霊野と野村が桃瀬に声を掛ける。

 だが、春風には掛けられなかった。


 「やあ!!!!!!!!!!」


 「気づいてないかもだけど、俺たちもいるよ」


 更に後からやって来た 鈴縫理奈 (すずぬい りな) と 如月久遠 (きさらぎ くおん) が、霊野と野村と桃瀬の会話の中に入って話し始める。

 春風には見向きもしなかった。

 ここまでくると、自分が周りに見えていないのかと疑ってしまう。


 「でさでさ〜!!」


 「え、まじかよ!?」


 そのまま、女子たちは女子風呂へと行ってしまった。

 最後まで、無視かよ…と自嘲混じりに笑っておいた。


 「あ、じゃーね。また後で」


 去り際に桃瀬は春風に話しかけた。

 一応自分の存在はあるものだと安心する。

 …そうだよな?


< 32 / 52 >

この作品をシェア

pagetop