That's not such a big deal, is it?




 「あのー、できるのかはさておき…例えば人狼が誰も襲わなかったり、誰も追放しないってことが続いたらどうなんだろ?ずっと何も動きがない状態って許されんのかな?」


 軽く口にした葉菜彦の意見は完全に盲点だったが、聞いた瞬間に春風は納得した。


 「たしかに!タイムリミットってなかったよね!」


 それは海本も同じだったようで、一気に顔をほころばせる。

 いつも明るく楽しげな海本は福村以外の人たちともよく一緒に笑い合っている。

 誰にでも同じ態度で接する彼女を嫌う人はなかなか見当たらないだろう。


 「じゃあ、一旦…何もせず過ごしてみる?…そもそも、怖くて何もできないけど」


 「ありだね、やってみよ」


 猫羽の提案により、自分たちの今後の行動について話がまとまった。


 「…という感じで、今日はもう暗い話はおしまい。ここからはいつも通りでいこー」


 如月の少し気の抜けた号令とともに、自分たちは推理タイムからいつもの二年生の空気に戻った。

 なんでもない話をして笑ったり、ちょっと踏み込んだ話とかしてみたり。

 けれど、未来の話は悲しくなるからしない。

 …二年生のこれからの未来はここでは見えない。

 それでもいい。

 このときだけは、今だけを、見ていたいから。



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