家族になった来栖くんと。




「せ、制覇…?」


「仲良くなったってこと」



確かに今も教室の前、隣クラスの女の子たちに囲まれてキャピキャピしている転校生くん。

須和くんほどのルックスを持っていれば珍しくはない光景なのかもしれないけれど、さすがにあっぱれだ。


THE・人気者って感じ。


尊敬に似た気持ちを持ってぼーっと眺めている私に、気づいた須和くんはヒラヒラと手を振ってくる。



「須和!それやめて!」


「わっ、寧々ちゃん…?」


「あんたがそんなことするからつぐみがどんどん肩身の狭い思いしてんだからね…!!」


「わー!寧々ちゃん…!言わなくていいのに…!」



言われた須和くんはきょとんとさせてから、なぜか笑いながらこちらに戻ってくるではないか。

怪訝そうに怪しむ寧々ちゃんと、申し訳なさを感じる私と、首を傾けてくる須和くんと。



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