家族になった来栖くんと。
「好き。マジで。めちゃくちゃ。ありえないくらいとんでもなく」
「っ…、もう、泣いてないよ…?」
「あー。べつに俺、あのときも慰めるために抱きしめたとかじゃないからねえ」
東屋のベンチに私を座らせるまでもなく、やっぱり彼の腕のなか。
いつから須和くんの匂いを認識するようになったんだろう。
この人は甘い匂いがするって、そんなふうに。
「俺のになってよつぐみちゃん。…だめ?」
「…だめって、いうか……」
「わかってる。こんなの俺の押しつけでしかないって。…元カレのこと、まだ忘れらんない?」
身体がぴくっと跳ねると、逆に須和くんの腕がやさしくなる。
甘くなって、背中を叩くんじゃなく撫でてくれる。
「んじゃあ俺と付き合ったら絶対いいよって3箇条、プレゼンしていい?」
「えっ…、なにそれ…」
「ちょっと気になるっしょ?」