家族になった来栖くんと。




『白山さんがピアノできること知ってんのって、もしかして学校では俺だけ?』


『う、うん』


『…へえ』



興味なさそうだったね、そのときも。

私との会話はたぶんつまらなくて仕方なかったんだろうなあ…。


来栖くんの顔、いつも怖くて見れなかった。

どこで嫌われちゃうだろうって。
いつもいつもビクビクしていたの。


でも、覚えているのは。

これだけは忘れたくないことは。



『俺、白山さんすごくいいなって……思う』



そんな私に告白してくれたのは───来栖くんだった。



「………あっ」



初っぱな、音が外れる。



「あいつ……やったわ」


「ふふっ。頑張れつぐみちゃん」



やれやれと頭を抱える白山家。

それからはなんとかリカバリーをしたものの、最高な演奏とは言えなかった。


そろそろドジっ子………卒業したいです。



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