家族になった来栖くんと。
「つぐみちゃん」
そこで動いた、須和くん。
私の身体の向きをくるっと変えて、ガチガチに震える私の頬をむぎゅっ。
「うむっ!」
「明日の体育、バスケだってさ。もし俺がゴール3回決めたら……学校中に俺がつぐみちゃんを好きってこと言いふらすね」
「………へっ」
「はい約束。ちなみに俺、バスケちょー苦手だから安心してよ」
脳は、来栖くん。
身体は、須和くん。
もはやワケがわからない。
「そんで目、腫れないようにちゃんと冷やすんだよ?汗も流して、いっぱい食べていっぱい寝て。それから───」
第三者に勢いよく身体を剥がされなければ、私たちがここまで驚いた顔はしていない。
つまり、そう。
私たちの会話が途切れたのは、そこに別の人間が介入したから。
「くるっ………っ、ッ!?」
ありえない力で引かれた腕。
若干の痛みにさえ顔を歪ませる暇なんか、なかった。
むしろそんなもの、あっという間に消えた。