家族になった来栖くんと。




「……ごめん」


「っ、」


「…ごめん、」



ぽすっと肩に落ちた重み。


そうだ。

あの頃もこんなふうにあなたは私を抱きしめてくれたよね。


数えるほどしか、なかった。



「…ごめんって…、なあに…」


「……最低なこと、した」


「…なに…を…?」


「……ぜんぶ、だ」



うつっちゃうよ、来栖くん。

離して。
私は大丈夫だから。

どんなに最低なことをされたとしても、私は来栖くんを恨める脳にはできていないの。



「ケガ…だいじょうぶ…?」


「…へーき」



痛かったでしょ。
アザ、暗闇のなかでも見えた。

すっごい音してたし、そこは須和くんも申し訳ないと思っているだろうから。



「…なきざちゃんも、元気そうだった」


「っ…!…なんで、」


「会ったんだ。…最初から、言ってくれれば良かったのになあ…」


「ちがう、…ちげーよ……、俺は、俺はさ、」


「……ん」



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