家族になった来栖くんと。




私ってばなんてことを……!

須和くんの特徴に引き寄せられるように、そっと伸ばして触れていた手。


は、引き戻す手前でパシッと掴まれた。



「これでおあいこ」


「っ、」



ゆっくり開かれて、指をひとつひとつ絡めるようにぎゅっと握られる。



「月曜日から大変だよ、つぐみちゃん。でも任せな。きみが心配してることは俺が起こさせないから」



言いふらすつもりだ…。
クラスメイトに、先輩後輩に、学校中に。

なのに須和くんの言葉は謎の信憑性と謎の安心感を連れてくるから不思議でならない。



「よっしゃー。つぐみちゃんの連絡先ゲット。あ、そうだ、写真撮ろ」


「えっ、あっ、」


「おー。これ…変顔した?」


「……ひどい…、きらい…」


「うそうそうそ。かわいいよ大好き」



見ないで、気づかないで、聞かないで。

来栖くん。

あなた以外の男の子にこんな顔を向けてしまっている私を。


でも………見て、気づいて───。



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