家族になった来栖くんと。




クラスメイトたちに挨拶されるようになった。

それだけでなく、廊下を歩けば後輩女子に先輩女子も。


つまり私の毎日は、学校生活は、誰かさんのおかげでありえないほどに進化したのだ。



「つぐみ〜、ちょっと付き合ってー」


「あっ、うん!」



救いの手を差し伸べてくれた寧々ちゃんが向かう先は購買。

寧々ちゃんが最近ハマっているものは90円のパックジュース。



「つぐみちゃん」



そこでまた別のクラスメイトに名前を呼ばれる。


ギクッと反応してしまった私を見守る、クラスメイト全員。

続きはどうなるかどうなるかと、みんなして待っているようで。



「俺とも末永く付き合って?」


「……えっ、……いや……、購買…なら」


「…ふっ。断られちゃったや」



きゃーーー!!と、私の背中を押してくれたものは女子たちの反応だった。


そう、とうとう、本当に、彼は公にしやがった。

私のことが好きだと隠さず全校生徒に伝える、そんな戦法に出たのだ。



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