家族になった来栖くんと。




「狙ってる子?リンカが自分から行くなんて珍しいじゃん。それほどイケメンってわけ?」


「そ。2年のスワ………あ。」


「ん?」



と、ちょうど私との距離が2メートルほどに縮んだところで、先輩女子の片方は立ち止まった。

つられて隣のもうひとりも足を止めて、なぜかその連鎖は私まで。


それは「リンカ」と呼ばれた先輩が私のことを意味深に見つめてきたからだ。



「きみ、つぐみちゃんだよね?」


「え…、あっ、そう…です」


「スワくんと仲良いって、ガチ?」



どう答えるのが正解だろう。

校内に私たちのウワサは回ってしまっているし、こんなふうに声をかけられることは最近の日課。

ただ、ここまで鋭いものは初めてだった。



「ねえ、聞いてんだけど」


「ちょっとリンカ。いきなりそんな聞き方したら可哀想でしょー」


「だってさ。なんか笑えるじゃん」



なにが笑えるんですか…?

私、なにかおかしいですか…?



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