家族になった来栖くんと。
「ブスって、言われちゃいました…」
「…だれに?」
「3年生の女子生徒に。須和くんのことが、きっと好きな女の子だよ」
「そいつに悪口言われたってこと?」
ひとつ頷いて、微笑みを浮かべる。
「その通りだなって思ったし、これが普通だとも思う。だから……須和くんのためにも私───、っ、す…っ!」
二人三脚もやめて、須和くんの近くにいるのもやめようと思ってるんだ。
とは、言えなかった。
「ンン…ッ、すわ…っ、く…っ」
私はどうにもこんなふうに奪われてしまう運命にあるらしい。
須和くんのキスはとっても強引で、誰かさんにそっくりだったけれど。
じわっと浮かんだ涙に気づくと、そのまま優しく甘いものへと変更させていった。
「…だいじょーぶ。そのまま、ね」
「ん…っ」
なにも大丈夫じゃない。
こんなにとろけそうなものをくれちゃったら、甘えてしまいたくなるよ。
須和くん、来栖くん、すわくん、……くるすくん。
─────……須和くん。