家族になった来栖くんと。




「よしっ!完成!」


「ありがとう寧々ちゃん」


「いえいえ〜」



ヘアアレンジで編み込んでくれたところに、鉢巻をいっしょに巻いてくれたお友達。

手先が器用な寧々ちゃんはサバサバしているように見えて、じつはハンドメイドやらが得意な女の子だ。


体育祭2日目の、今日。



「つぎの二人三脚の主役はあんたらだからね〜」



寧々ちゃんがくいっと顎でさした先。

鉢巻を巻くだけで様になってしまい、女子たちに写真をいっしょに撮ってなどと声をかけられている人気者さんがいる。


もちろん前のようなフラットさはあまりなく、サラッとお断りしているようなのだけれど……。



「っ…!」


「つぐみ?どした?」


「なななっ、なんでもないよ…!」


「顔、狂ったくらい真っ赤だけど」



須和くんからパッと視線を逸らした私を、寧々ちゃんは疑い深く見つめてくる。



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